鈴木智彦著『サカナとヤクザ』補稿

新刊の資料、補足、写真、こぼれ話。

陸に上がった北海の大統領がオープンしたキャバレー。

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根室市梅ヶ枝町にある”村さ来”の場所に、かつて北海の大統領と呼ばれた石本登がオープンさせたキャバレー南千島があった。全道からホステスを引き抜き、前借り金や引っ越し費用も石本が負担して約50人を揃え、昭和43年(1968年)にオープンしたマンモスキャバレーだ。

当時、根室にはおさわりなどのピンクなサービスをウリにするキャバレーはあったが、生バンドが入り、ダンスフロアがある本格的なキャバレーはなかった。この頃、根室覚せい剤汚染が深刻で、繁華街の店舗の入口に立った暴力団員が、出入りする客に覚せい剤を売っていた。

南千島は1997年まで営業していたらしい。いまの根室は寂れきって、当時の面影はほとんどない。