鈴木智彦著『サカナとヤクザ』補稿

新刊の資料、補足、写真、こぼれ話。

ぜひとも北方領土を見に行って欲しい。

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北方領土までの距離がすっごく近い、視察に来た政治家や役人が「こんなに近いとは思わなかった」と漏らし、地元をがっかりさせてることは、『サカナとヤクザ』でもけっこう書きました。そういった嘆息はいろんな本に書かれており、本書では沢木耕太郎の著作を引用してます。

写真ってのは、装着しているレンズで遠近感が変わってしまうんですけど、写真の赤い矢印が貝殻島灯台で、ロシアが実効支配してる海域です。手前の前浜に漁船がみえるのは歯舞漁協の昆布漁です。いまはロシアに入漁料を払って昆布漁をしています。その金は税金から出てます。

根室のスナックで訊くと、昆布漁師は金持ちなんだそうです。

「東京から来たマスコミ記者が思い込みで、北方領土で苦しんでいる貧乏漁師をイメージしてると怪我するわよ」

地方に出た時、スナックで取材するのはほんと大事。ホステスの一言は、時折、核心をえぐる。