鈴木智彦著『サカナとヤクザ』補稿

新刊の資料、補足、写真、こぼれ話。

会社の重役とどうやってサシ飲みするか。

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会社っていっても仲卸です。重役といってもアワビを扱っている魚屋さんです。いや、でもすっごい年商で、経営に噛んでる血族それぞれウン千万くらいの年収がある。社長の跡取り(甥っ子)は魚河岸を見下ろせるタワマン住んでるし。

ま、それはともかく、俺は軽子という配送人としてバイトになりまして、アワビのあれこれを知ってる重役と接点がない。飲みに誘うにしても口実がない。っつーか、仕事終わるの昼だし。こっちはバイク、あっちは車で、そのへんで飲んでいこうってなりません。

ところが、この仲卸が寿司屋をやることになり、メニューの写真を撮ってくれと頼まれた。俺、こういうときの運だけはいいw ギャラの話になって、「重役とサシで飲みたいです」と伝えた。冷静に考えれば相当おかしいと思うんだけど怪しまれなかった。

そこであれこれ話を聞いて、他の仲卸で密漁アワビを売ってることは掴んでたし、あれこれきいていたので、4月にバイトを辞めました。人生で初めての円満退社だったです。魚河岸で体を使う仕事をして、あとは思索に耽る……ホッファーみたいでかっこいいよね。そんな人もいたのかも。

  

波止場日記―労働と思索

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