鈴木智彦著『サカナとヤクザ』補稿

新刊の資料、補足、写真、こぼれ話。

魚河岸の仲卸に面接に出かけた朝は雨だった。

 

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写真のExif情報をみると2013年12月19日‏5:56:16とある。面接は6時からだったんだけど、仲卸の跡継ぎが15分以上遅刻してきたので、仕方なく雨の中で待つことになった。しかしすごいよね。携帯で写真撮るだけで、そんなことまで記録され、自分の記憶がありありと蘇る。

なぜ面接を受けたか……2008年、三陸の密漁アワビが築地市場で売られていることを突き止めた宮城県警海上保安庁の合同チームは築地市場にガサ入れをかけた。あ、家宅捜索のことっすw しかし、「密漁アワビという認識があって売っていたわけではない」という、よくある犯罪者の自己弁護に阻まれてしまう。でもさ、プロが見抜けないはずはないよね。だとすれば仲卸という魚のプロの目は節穴ということじゃん。

『潜入』というと大げさだけど、「密漁アワビ売ってますよね?」と質問したところで、正直に答えるはずがない。俺がわざわざアワビを扱う仲卸に就職したのは、オフレコでいいから本当のところを知りたかったからだ。

 

さて……ブログなので好き勝手にバイクのことを書かせてもらうw
この時乗っていたのはCB750KAというバイクで、『ナナハンライダー』の主人公の愛車と、『バリバリ伝説』主人公のCBという超人気モデルに挟まれたマイナーな車種である。それも俺らしい気がして好きだった。元来、このバイクは東組赤松組の二代目だった横山定光さんの愛車である。彼が大阪城公園で拳銃自殺する直前、「鈴木さんCB好きやろ」ともらい受けたのだ。横山さんの奥さんは癌で半年の余命宣告をうけていた。奥さんは夫を気丈に見送り、数ヶ月後に亡くなった。不思議なことに彼が自殺してからいっそうCBに愛着が湧いた。

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このバイクで毎日築地に通勤してたんだけど、その顛末は書籍にある通り。バイクの破損はそうたいしたことはなかったんだけど、なんとなく醒めてしまって、九州の知り合いにあげちゃった。その時の反則切符には”魚屋”って書きましたw

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そのあとはRZ50という俺が高校生の時に大人気だったゼロハンで通ったんだけど、これも飯田橋エンジンブローした。

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 その後、決定的な言質を取った4月まではモトコンポやハーレーで通いました。いやー、原稿と違い、思う存分バイクのことが書けて大満足ですw